【SVシングルシーズン4使用構築】蒼剣セグミミカイリュー【最終136位レート2107】

お久しぶりです かげろうです。

前回の記事が2年前ということを確認してたまげました。ポケモン自体は続けていましたが、あまり見栄えの良い結果も出ず、公開したい構築もなく、ポケモンユナイトで大会出場するくらいどっぷりハマったり、スプラトゥーンをやったりして過ごしていました。

そんな自分ですが今回はSVシーズン4にて自身の目標であったレート2100を達成できたので生存報告も兼ねて構築記事を書くことにしました。

レギュレーションの変更により環境が大きく変わることで需要の薄いものにはなるかとは思われますが、この記事を読んでくださった方の一助になればと思います。


構築経緯


自分はランクマッチの性質的に一試合ごとのテンポを重視して対戦数を重ねることが効率良くレートを伸ばす方法だと考えているので、TODなどがあまり発生しなくて一試合辺りの対戦時間が短い対面構築を組むことを目指しました。


構築の組み始めの対面性能の高いポケモンとして襷セグレイブ、ブーストエナジーハバタクカミ、珠ミミッキュを採用しました。


襷セグレイブはS2の頃にも使用しており、使用感が良かったため。
耐久に振り分けたSブーストハバタクカミは対面性能を保証しつつ相手の積みに対してのストッパーになれるところを評価。
環境トップのハバタクカミ、セグレイブにテラスタルなしの状態で打ち勝てるので珠ミミッキュといった感じです。

上記の3体に加え、初手投げ性能、後発からのスイーパーの両方をマルチスケイル込みで実現できるカイリューを採用。
当初はゴツメ竜舞型、するどい嘴の4W型などを試していましたがしっくり来ずに困っていたところ、弱点保険両刀カイリューの存在を知って藁にも縋る想いで試してみたところ、するするとレート2000に到達したのでこの4体を基本選出にして組み始めました。

補完枠にはここまでで皆無な催眠耐性とキョジオーン耐性を一手に引き受けてくれるおんみつマントサーフゴーと相手のセグレイブを筆頭に環境に多いポケモンに1度交代する選択肢の取れるクッション枠として残飯ヘイラッシャを採用しました。


29日まではこれらで回していたところ、以下の点が気になりました。

  1. 基本選出で投げた際の相手の催眠技が辛い(特にカバルドンとヘイラッシャ)
  2. 前期結果を残したキラフロル+カイリューの並びにドラゴンテールを打たれるだけで負ける
  3. エナジーハバタクカミの最適な構成が思い当たらず選出した対戦の勝率が芳しくない

以上のことから、1と3を解決するためにエナジーハバタクカミをエナジーテツノツツミに変更s。2を解決するためにヘイラッシャを食べ残しキョジオーンに変更して構築が完成しました。

構築コンセプト

・対面で殴り合って勝つ
・汎用性を損なわない程度に相手の考慮外になり得る技構成・テラスタルを採用する

個体解説


セグレイブ
テラスタイプ:ドラゴン
性格:陽気
特性:熱交換
実数値:191(4)-197(252)-112-×-106-152(252)
持ち物:気合の襷
技構成:氷柱針/巨剣突撃/地震/氷の礫


構築の組み始めです。9世代で1番信用しているポケモン
襷セグレイブのテラスタイプの候補として氷、地面が一般的ですが、S4は216セグレイブの巨剣突撃+氷の礫を耐える襷ステロコノヨザルが流行っていたため、
初手で対面した際にテラスタル巨剣突撃→氷の礫でステロを撒くorセグレイブの襷を潰すのどちらかしかできないようにするため今回はドラゴンテラスタルで採用しました。
ドラゴンテラスタルにした副産物として初手に出てくるHBベースクエスパトラやHAイカサマダイスキノガッサのような中耐久程度の襷を持っていないポケモンを無償で突破できたため使用感は良かったです、
S4環境はセグレイブを中心に回っており、ミラーが頻発したことから最低限5割で勝てるように最速個体で採用しました。



ミミッキュ
テラスタイプ:フェアリー
性格:陽気
特性:化けの皮
実数値:131(4)-142(252)-100-×-125-162(252)
持ち物:命の珠
技構成:じゃれつく/ドレインパンチ/影打ち/呪い


ミミッキュ枠です。
最近のミミッキュは2W剣舞呪いが多かった印象ですが、現環境ではミミッキュの上から行動できるポケモンがとても多く、化けの皮を盾に剣の舞を積んだとしても次ターン以降は影打ちの選択が強制されてしまい、相手のテラスタルによっては縛れているはずのポケモンに返り討ちにされることが気になったので今回は剣の舞を切った構成での採用です。
本構築はドドゲザンの被選出率が非常に高いため、ワンパンこそできないものの他のポケモンの攻撃と合わせてスムーズな処理ができるように最終日の深夜にドレインパンチ持ちの個体に変更しました。
これのおかげで数多のドドゲザンをカモることに成功したので英断でした。
流行っていたコノヨザル、セグレイブに安定して行動するために最速です。



カイリュー
テラスタイプ:ノーマル
性格:勇敢
特性:マルチスケイル
実数値:195(228)-198(204)-116(4)-128(60)-122(12)-90
持ち物:弱点保険
技構成:流星群/神速/地震/火炎放射


配分、技構成はこちらの記事を参考にしました。*1

adamspoke.hatenablog.com




主にシーズン中盤から流行っていたセグレイブに対面で勝つ目的で耐久に振った変幻自在マスカ―ニャやテツノブジンへのメタであり、対面での処理とあわよくば弱点保険を発動させて裏に神速での削りを入れるのが役割です。
セグレイブとミミッキュをテラスタル依存度の低い型で採用しているので、神速のダメージを伸ばすためだけにHPの少ないカイリューにテラスタルを切るなんていう立ち回りもしていました。
流星群+地震+神速で技範囲としては完結しているので、ハバタクカミへのアイアンヘッドやドドゲザンへのけたぐりといったピンポイントメタの検討もしましたが、アーマーガァ、ハッサム、ミミズズといったセグレイブを見て投げられがちなポケモンに負けたくなかったため原案の技構成のまま採用しました。
相手のカイリューに起点にされるところ以外は無敵のポケモンでした。




テツノツツミ
テラスタイプ:地面
性格:控えめ
特性:クオークチャージ
実数値:137(44)-×-135(4)-187(204)-81(4)-188(252)
持ち物:ブーストエナジー
技構成:ハイドロポンプ/フリーズドライ/テラバースト/身代わり

配分意図:CよりSが高くなるように 他余り
163-111サーフゴーに対して地面テラバーストが152~182ダメージの乱数75%


ブーストエナジー枠のちょっと変わったテツノツツミです。
当初はハバタクカミでしたが、カバルドンとヘイラッシャに圧力を掛けられるポケモンがいない本構築ではあくびを打たれているだけで簡単に負けてしまうので、あくび以外を押されるタイミングで繰り出してアドバンテージを取れるようにテツノツツミを採用しました。
その際にこれらと同居しがちなチョッキジバコイル、スカーフサーフゴーに打点を持てるように地面テラバースト型での採用です。サーフゴーは倒すことこそできないものの、裏の圏内には入るので許容しました。

水と地面は攻撃範囲として被っているところがありますが、それが幸いして本来はハイドロポンプを押さないといけない場面のところで命中100のテラバーストを選択できたため安定した試合運びをすることができました。具体的に言うと鋼タイプや炎タイプへの安定打点になります。
テツノツツミの本質はアンコール+身代わりによる相手の行動制限能力にありますが、テラバーストを採用する都合上アンコールor身代わりの片方しか採用することができず、相手の交代にアンコールを押してしまった場合のケアが効かないと感じたため、身代わりを優先しました。
相手目線ではアンコール+身代わりのケアが強制されているので択に感じているけど自分側はそもそも択ですらないといった状況がストレスフリーで良かったです。




サーフゴー
テラスタイプ:格闘
性格:控えめ
特性:黄金の体
実数値:185(180)-×-116(4)-203(252)-112(4)-113(68)
持ち物:おんみつマント
技構成:ゴールドラッシュ/サイコショック/テラバースト/悪巧み

配分意図:最速50族抜き C特化 他余り

技構成はこちらを参考にしました*2
note.com


催眠対策兼受け回し対策の置物です。受けにしか出しません。
サーフゴーは採用するだけで相手の安易なあくびループを抑制できるので、本構築のような4体で完結している対面構築では見せポケとして採用し得だと考えています。
元々はキョジオーンに勝てるようにおんみつマントでの採用でしたが、キョジオーン入りのスタンダードな構築にこのサーフゴーは投げられないため、改善できる余地があると思いながらお守り枠として使っていました。




キョジオーン
テラスタイプ:フェアリー
性格:腕白
特性:清めの塩
実数値:207(252)-120-191(188)-×-119(68)-55
持ち物:食べ残し
技構成:塩漬け/身代わり/自己再生/守る

配分意図:不明(ボックスにいた適当な個体です)


置物その2です。選出圧力が高いので採用しました。
元々はフェアリーヘイラッシャを採用していましたが、ありとあらゆるポケモンが身代わりやびっくりテラスタルでカモりに来ていて選出できなかったので、同じような役割でいるだけで仕事ができるキョジオーンを採用しました。
基本的には選出しませんがキラフロル+カイリューのどくびしドラゴンテール展開に対して初手のキラフロルを強引に突破したあとに無理やりTODするためにフェアリーテラスタル+身代わり型で採用しました。キラフロル+カイリューはセグレイブの全ての技を考慮するとキラフロルを残しながら交代の選択が取り辛く、キラフロルを捨ててカイリュー出しテラスタルで切り返して来ることが多かったので助かりました。この系統はキョジオーン対策を身代わりカイリューに一任している構築が多かったため、裏も含めてキョジオーンで誤魔化すことができます。
最終日前日はラムADヘイラッシャとかいうとち狂ったポケモンを入れていたのでそこから冷静にキョジオーンが採用できて良かったです。

基本選出


カイリューセグレイブテツノツツミミミッキュのどれかから3匹です。初手はカイリューかセグレイブを相手の構築によって使い分けていました。
ざっくりとした指標としてはマスカーニャ、テツノブジンがいたらカイリュー。コノヨザル、キノガッサがいたらセグレイブを投げていました。あとは大体雰囲気です。
困ったらセグレイブカイリューミミッキュの一番パワーの高い選出をしておけばなんとかなりました。

重いポケモン


カイリュー

基本選出が物理3枚であるのと前のめりな構築であることでHBベースのカイリューはすべて重かったです。
1ターンでも隙を見せるとボコボコにされるのですぐにミミッキュに引いて呪いから展開することを意識しました。


・ビルドアップイルカマン

セグレイブ、カイリューのメイン打点が竜技なのでフェアリーテラスタルをされるとお手上げ状態でした。最上位では流行っていたらしい?けど自分はあまりマッチングしなかったので運が良かったのかもしれません。

他にもビルドアップを採用しているポケモンが重かったので、テツノツツミが自然にアンコールを採用できる構築にする必要があったなとシーズンが終わってから気づきました。

終わりに

9世代ではレートのインフレによってS1最上位の方が2400を達成しており、自分のレート2100という記録には大して意味はないとは思っていますが、それでも8世代の活動において達成できなかった目標を達成できたことに非常に満足しています。
実はS2の時に最高レート自体は2100に到達していそうではありましたが、当時はレートを確認できなかったこと、最終的には溶かしてしまったことで実績としては残らなかったのが心残りだったので、今回の結果は自分にとって1つの進歩になりました。
今回は潜って溶かすことが怖くて最終2桁チャレンジができませんでしたが、次回以降はレートに拘らず順位だけを見て対戦が出来たらなと思います。

ここまでの閲覧ありがとうございました!




SpecialThanks

・深夜に4桁まで落ちてヘラっていた僕を応援してくれたインターネットのみんな

・思考を落ち着かせてくれる龍角散のどすっきり飴

・対戦中BGMとしてずっと流していた藍月なくる

www.youtube.com

↓オススメ曲です。正直こんな構築よりこれを聴いてほしい。
youtu.be

*1:※無断ですので問題ありましたらリンクは削除致します。

*2:※同上